さあ、これから決戦に挑む選手たち。さぞ緊張感のある感じで・・・ と思いきや、いつもの試合の日と変わらない感じ。
チームは最後の全体練習の最後のセットプレーの確認まで、ずっとリラックスしていました。和田くんがいってたけど「試合前にも、アップの時も笑いがあって、楽しくゲームにはいれた。」って。
そういう雰囲気づくりを経験あるベテラン選手がしてくれたんだと思います。
この数日前、富澤くんに「昇格がかかった試合って、やっぱり凄いモチベーションなの?」って質問したら「普通が一番です。いつも通りに淡々とやるのが一番いいです。」って。
「前にもそういうことがあったんですけど、マスコミとか、周りがすごい騒ぎで。テンションとかそういうのは嫌でも上がるんで、普通に、いつも通りしているのが一番いいっすよ。」
2013年にFマリノスの選手だった時の話だったんだと思います。この年、Fマリノスは最後の2節に連敗し、逆転で優勝を逃しました。
そうした経験を積んだ選手はみんなわかってるんだ。特別なことをしても、特別なことは起きない。いつもやってきたことを、特別な日にも繰り返す。それが一番力を発揮できるって。
選手、スタッフたちがかつて経験したことが、呑んできた涙が、場所と時を変え、この日、活かされることになります。