前節の栃木戦から中4日。ホーム連戦で迎える相手はヴァンフォーレ甲府。
4月のアウェイでは、その前の新潟、栃木、磐田といい形で戦えた試合が続いたので「よし!なら打って出よう!」と前に出たところをあえなく2失点。いいところなく終わりました。『サッカーって、厳しいね!』って感じでした。
あれから4ヶ月。監督が代わり、多くの選手が入団し、中断期間にミニキャンプも決行。そして先日は東京Vから松橋選手を獲得。もう残留に向けてやれること全部やるモードです。
そしてこのチームのキャプテンを務めるのは我らが藤本淳吾。年齢による衰えを感じさせないほぼフルタイム出場をこのところ続けています。
アウェイでは力負けといった甲府戦でしたが、この試合ではボールを繋いで攻めてくる甲府を戦略的に自陣に引き込んだり、ハイプレスをしかけたり、ショート、ロングのカウンターや、自らボールを保持して相手の守備を崩しにかかったりと多彩な攻めで甲府ゴールを脅かします。
セットプレーからの得点が最も多い甲府のセットを抑え、我々がセットプレーから先取点。またも藤本&川上のコンビによるものです。琉球戦とキッカーが入れ替わっても二人で決めちゃいますね。
それにしても藤本淳吾という選手がフィールドで放つ存在感。彼から繰り出されるパスによって、速攻なのか、遅攻なのか、チームの意志が明確になります。守備もサボらないし。今や藤本淳吾のチームといってもいいと思います。
そしてこの素早い攻守の切り替えと運動量。1対1での強さ。ボール回しの旨さ。この辺を形作っているのが、19歳の若き相模原イレブンたちです。
J1、J2の各クラブの至宝だけあって、その落ち着いたプレーぶりは並みじゃない。『いいところを見せてやる!』といった若さのほとばしりはなく、淡々とプレーで相手を上回っていきます。3年後のパリオリンピックにはここから何人か入るんじゃなかろうか??
前節の栃木戦も得点が入らないだけでいい形で戦えていましたから、あとは得点。点を決める選手が現れれば。
みんなが繋いでくれたこのJ2への道。なんとしてでも降格圏であるボトム4を脱出したい。
photo & text by hori