本当になんというか不思議な梅鉢選手。対人の強さ、ボール奪取能力の高さ、正確なキック。選手としてはいかにも守備的ボランチといった感じ。
本人が得意といっているシュートだけど、なかなか決まりませんでした。やっと決まったかと思えば、凄い枚数のディフェンスの間を抜けて決まる。
チーム内でもよく弄られていて、最終戦のゴールが決まった後、夛田くんに髪の毛をゴソッと掴まれて抜かれそうになってる。
試合の時、いつも最後に遅れて出てくるんだけど、あれ、髪の毛セットしてるからなんだよね。これから試合だっていうのになぜかそこは気になるみたいで。どうせグシャグシャになるのにね。
高校の時、選手権で2年連続PKを外して敗れてるんだけど、悲壮感とか重々しさみたいなのは微塵も感じない。守る、点を与えないことに意識の全てが注がれてる感じがする。試合中も、相手が敵、味方、審判、誰彼関係なくおかしいと思えば詰め寄る。
最終戦、間違いなく彼のゴールで勝ちました。あのボールがあのコースに飛んでなければ、今頃相模原はいつものオフシーズンを迎えていたはずです。
あの時、彼のサッカー人生を見続けているサッカーの神様がそっと力を貸してくれたような気がします。そういう不思議さに包まれた選手です。